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執筆者の写真まちづくり協議会 蒲生地区

~河合塾の草創期を支えた輪転式堀井謄写機~


この「HORII MYRIAGRAPH」と記されたレトロな堀井製の輪転謄写機は、今年5月に学校法人河合塾からガリ版伝承館に寄贈されたものです。同校は、昭和8(1933)年、名古屋市で河合英学塾として開講し、昭和12(1937)年に河合塾と改称されました。

「ROTARY NO.51」と記されたこの機種は、昭和11(1936)年から製造販売されたものです。電動式の自動給紙、自動インキ練、自動計数ができる装置付きで、手動に切り替えることもできる高級機種でした。

河合塾創立者の河合逸治氏は、自前のテキストにこだわりを持ち、「人さし指にタコをつくりながら、鉄筆で蝋のひかれた原紙に文字を刻みこんだ。原紙を削るガリガリという音が、夜更けまで響いた」と、日々、ガリ版印刷をしていた様子が伝わっています。(片山修「塾経営こそわが人生ー河合斌人」2007年刊)多くの塾生のテキスト印刷にこの輪転謄写機も活躍したことがうかがえます。

~東近江市ガリ版伝承館~


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